「無就業者へのホスピタリティ」

私たちの社会において、無就業者をニートと呼びますが、これは「NEET(Not in Employment、Education or Training)」の日本語読みをしたものであり。そのまま直訳すると「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」となります。旧青少年白書である子供・若者白書では、平成30年度において70万超を類似概念の「若年無業者」としています。これは39歳までを対象としている為、全体ではさらに多くを数えることになります。

これの解決に様々な取り組みが必要であることはもちろんではありますが、社会がそれを受け入れる為のホスピタリティの不足が懸念されており、それは社会への就職意欲の回復を著しく阻害していると考えています。

一部を申しますと、メディアにおける「ニート」の扱いがあります。
メディアは面白可笑しく取り上げており、描写も様々ではありますが、見る者にとっては著しく心を傷つけられる暴力的表現であり、それにより環境の悪化に至ることも考えられます。また、そのように間違った道への扇動によって、社会のあらゆる人々が同様の考えを持つようになり、無就業者の再就職への道を阻害していると考えています。

社会人として、正しい認識を持ち、無就業者へのホスピタリティを大事にする考え方が重要となります。
多くの無就業者は何等かの意欲を持っており、中には才能に溢れ、向上心もあります。つまり、それは一般人であることに何の変りもないということです。
誰でも現職を失い、無職になる可能性があります。その時、不条理または不条理な扱いを受けるということは、我が国の社会における進歩、向上の損失でしかありません。

厚生労働省の行った、ニートへの29項目の一般的な生活意識、生活価値観では、「仕事をしていないとうしろめたい」82%、「仕事をしていくうえで人間関係に不安を感じる」80%というのもあり、総合的に見て、「うしろめたい」「世間体が悪い」というものがあります。これは、本人の自意識はもちろんですが、他者からの蔑みが無いとも言い切れません。

無就業者へ実効的及び精神的な苦痛を与えることなく、平等性・多様性・受容性を考えて接し、無就業者もそれに応えていくべきです。


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